羅背板(読み)ラセイタ

デジタル大辞泉 「羅背板」の意味・読み・例文・類語

ラセイタ(〈ポルトガル〉raxeta)

ラシャに似た毛織物で、地が薄く手ざわりがあらいもの。
[補説]「羅背板」とも書く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「羅背板」の意味・わかりやすい解説

羅背板
らせいた

厚手の紡毛織物一種羅紗(らしゃ)に似ているが、羅紗より薄く、地は綾織(あやおり)で織り目の見える無地物である。江戸期に紅毛人により長崎にもたらされたもの。語源ポルトガル語のラーセタraxetaから転じたものである。

並木 覚]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android