普及版 字通 「臼」の読み・字形・画数・意味
臼
常用漢字 6画
[字訓] うす
[説文解字]
[その他]
[字形] 象形
うすの形。〔説文〕七上に「舂(うすつ)くなり。古は地を掘りて臼と爲す。其の後、木石をつ。象形」とし、中は米を象るとする。
[訓義]
1. うす、つきうす。
2. うすつく。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕臼 宇須(うす) 〔和名抄〕臼 宇須(うす) 〔名義抄〕臼 ウス
[部首]
〔説文〕に舂・・・など五字を属する。は陷穽に人の陥る形。〔説文〕に臼を「地を掘りて臼と爲す」とはそのための解であろうが、陥穽と臼とは別物である。なお(旧)は(かん)(みみずくの類)を鑿歯(さくし)状の器に足を縛りつけて、おとりとする形で、これも臼に従う字ではない。
[声系]
〔説文〕に臼声として・舅などの字を収めている。の下部は鑿歯状の器であるが、臼giu、giuの声は近い。舅は金文には(きゆう)の字を借用しており、のち形声字の舅が作られたのであろう。齒部二下に臼声の字があり、「老人の齒、臼の如きなり」とする。
[熟語]
臼▶・臼科▶・臼歯▶・臼杵▶・臼竈▶・臼頭▶・臼▶・臼磨▶
[下接語]
杵臼・舂臼・炊臼・井臼・石臼・臼・茶臼・磨臼・木臼・薬臼・臼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報