磨臼(読み)スルス

デジタル大辞泉 「磨臼」の意味・読み・例文・類語

するす【臼】

すりうす」の音変化。

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精選版 日本国語大辞典 「磨臼」の意味・読み・例文・類語

すり‐うす【磨臼】

  1. 〘 名詞 〙(もみ)をすって皮を取り除くのに用いる臼。上下二個の円筒形からなり、二個の臼はそれぞれ竹や木を縁にし、塩を入れた土でうずめ固め、すりあう面には樫(かし)の歯を植えつけ、上の臼に籾を送り込む穴をあける。中央に軸があり、下の臼は動かないが上の臼には取手があり、籾を送って回すと、籾殻が取り除かれて出てくる。穀粉・ひき茶など製粉に使用するものもある。すりす。するす。唐臼(とううす)。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. 磨臼〈人倫訓蒙図彙〉
      磨臼〈人倫訓蒙図彙〉

すりす【磨臼】

  1. 〘 名詞 〙 「すりうす(磨臼)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「かつしかわせ。〈略〉稲をばこきてすりすといふ物に入れて、すりて米にはなす也」(出典:袖中抄(1185‐87頃)一六)

するす【磨臼】

  1. 〘 名詞 〙 「すりうす(磨臼)」の変化した語。〔いろは字(1559)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「磨臼」の意味・わかりやすい解説

磨臼
すりうす

サドル・カーンともいう。いわゆる石皿一種で,モンゴルから中国長城地帯,朝鮮にみられる鞍形の石皿をさす。形状は前後両端が高く,中央がへこんで,側縁の縁取りはない。植物性食物の粉砕用に使用されたものと考えられる。同種のものはユーラシア大陸西部に広くみられ,小麦が主要穀物の地域では回転式の臼の出現まで最も主要な製粉具として用いられていた。

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