酸化物陰極(読み)さんかぶついんきょく(その他表記)oxide coated cathode

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「酸化物陰極」の意味・わかりやすい解説

酸化物陰極
さんかぶついんきょく
oxide coated cathode

タングステンニッケルなどの上にアルカリ土類金属 (バリウム,ストロンチウムなど) の酸化物を塗布した陰極熱電子管の陰極は低温で多く電子が放出されるものが望ましい。タングステンのみを用いた陰極では電子がその物質から飛出すのに要するエネルギー (仕事関数という) が高いので,多数の電子を放出させるためには高温に熱する必要があるが,上記の酸化物を付着させると,酸化物が仕事関数の低いn型半導体として働くため,低温で豊富な電子放出が得られる。

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