うしかい(牛飼)座(読み)うしかいざ

改訂新版 世界大百科事典 「うしかい(牛飼)座」の意味・わかりやすい解説

うしかい(牛飼)座 (うしかいざ)
Bootes

略号Boo。北天の星座学名は〈牛追い〉の意味のギリシア語boōtēsによるが,星空では2匹の猟犬を従えて大熊小熊を追う形になる。α星のアークトゥルス金色の輝星で,この名は〈熊の番人〉という意味のギリシア語に由来する。星座全体はこの星から立ち上る細長いのしの形であるが,東空をのぼるときは横に倒れた姿勢に,西空に沈むときは縦の姿勢になるのでホメロスが《オデュッセイア》の中で〈沈むにおそきボオテス〉と歌ったのは有名である。うしかい座には,小さな望遠鏡でも見える重星が多い。概略位置は赤経14h35m,赤緯+30°。午後8時の南中は6月下旬である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「うしかい(牛飼)座」の意味・わかりやすい解説

うしかい(牛飼)座【うしかいざ】

6月下旬の夕方,天頂近くに見える星座。α星はアークトゥルス

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android