かみのけ(髪)座(読み)かみのけざ

改訂新版 世界大百科事典 「かみのけ(髪)座」の意味・わかりやすい解説

かみのけ(髪)座 (かみのけざ)
Coma Berenices

略号Com。しし座とうしかい座との間にある小星座。エジプト王妃ベレニケがアッシリアと戦う夫の勝利を祈るために神前にささげた切髪であるという。従来おとめ座に属していたが,1602年T.ブラーエにより独立の星座としてとり上げられた。この星座には大銀河団があって,かみのけ座銀河団として知られている。15.5等までの銀河の数は約2000個,直径は6°で約2000万光年,距離は2億光年である。概略位置は赤経12h40m,赤緯+23°。午後8時の南中は5月下旬である。
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百科事典マイペディア 「かみのけ(髪)座」の意味・わかりやすい解説

かみのけ(髪)座【かみのけざ】

5月下旬の夕方,天頂近くに見える小星座。銀河系北極に近く多くの銀河(かみのけ座銀河団)が存在する。

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