とく(読み)トク

デジタル大辞泉 「とく」の意味・読み・例文・類語

と・く

[連語]接続助詞「て」に動詞「お(置)く」の付いた「ておく」の音変化》
あらかじめその動作を済ませておく意を表す。「出発前に注意し―・く」
その状態を続ける意を表す。「そのまま寝かし―・く」
[補説]ガ・ナ・バ・マ行の五段動詞に付く場合は「どく」となる。「犬をつないどく」「荷を積んどく」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「とく」の意味・読み・例文・類語

と・く

連語〙 (「ておく」の変化したもの。上に来る語によって「どく」とも)
① あらかじめその動作をすませる意を表わす。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「そんなことは棚へ上置(あげトイ)て、己(うぬ)が児(がき)世話アしやアがったが能(いい)
② その状態にし、そのまま放置する意を表わす。
野分(1907)〈夏目漱石〉三「さうべんべんと真田の方を引っ張っとく訳にも行きませず」

と・く

〘自カ四〙 (「つく(着)」の変化した語) 到着する。
古事記(712)上・歌謡沖つ鳥 鴨度久(ドク)島に 我が率寝し 妹は忘れじ 世の尽(ことごと)に」

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普及版 字通 「とく」の読み・字形・画数・意味

狗】とく

犬をる。〔史記、樊伝〕陽侯樊は、沛の人なり。狗をるを以て事と爲す。

字通」の項目を見る

苦】とく

苦楚

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