ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
アリ・サストロアミジョヨ
Ali Sastroamidjojo
[没]1975.3.13. ジャカルタ
インドネシアの政治家,外交官。オランダのライデン大学法科卒業。留学生の組織「インドネシア協会」に加わり独立運動に貢献。帰国後,スカルノの率いる国民党に入党,スカルノの有力な盟友となった。 1945年のインドネシア独立後,教育相,国連代表,アメリカ駐在大使を経て,53年首相。 55年4月スカルノと協力して第1回アジア=アフリカ会議 (バンドン会議) を推進するなど,非同盟中立外交を展開した。同年7月スカルノ派軍人を偏重したとして陸軍の反感を買い辞職したが,55年末の総選挙で第一党となった国民党の力を背景に,56年3月再び首相に就任。 57年3月スマトラ反乱のため辞任。 60年国民党総裁となり,国家最高機関である暫定国民協議会 MPRS副議長に就任。九・三〇事件ののち,容共左派として攻撃の的となり,66年4月国民党総裁の地位を失い,翌 67年8月「スカルノ復帰の陰謀」に加担した疑いで陸軍によって逮捕された。
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