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バリモント Bal'mont, Konstantin Dmitrievich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バリモント
Bal'mont, Konstantin Dmitrievich

[生]1867.6.16. ウラジーミル
[没]1942.12.23. パリ近郊
ロシアの詩人。前期象徴主義代表者として,詩集に『静寂』 Tishina (1898) ,『燃える建物』 Goryashchie zdaniya (1900) がある。 1905~07年には世界各地を旅行,エジプトをうたった『オジリスの国』 Krai Ozirisa (14) ,インドネシアをうたった『白い建築家』 Belyi zodchii (14) などの異国情緒あふれる作品を残した。 21年に亡命,ヨーロッパで創作活動を続けた。

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世界大百科事典 第2版の解説

バリモント【Konstantin Dmitrievich Bal’mont】

1867‐1942
ロシアの詩人。1890年代の半ばから1903年にかけて,ロシア詩の象徴主義運動を指導する,最も人気ある詩人であった。ニーチェの影響を受け,〈善悪を超えた〉極端な個人主義を鼓吹して,世の耳目を驚かした。初期の詩はロマン主義的な傾きを示していたが,やがては太陽や海,風など,巨大なイメージにまで自己を高めていき,宇宙と一体化する一瞬の至福を歌った。中間韻,頭韻に富み,音の響きの豊かさによって読者を魅了した。

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大辞林 第三版の解説

バリモント【Konstantin Dmitrievich Bal'mont】

1867~1942) ロシア象徴派初期の代表的詩人。韻律を重視し、個人の自由・情熱、また自然を賛美する。詩集「燃える建物」「太陽のごとくあれ」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バリモント
ばりもんと
Константин Дмитриевич Бальмонт Konstantin Dmitrievich Bal'mont
(1867―1942)

初期ロシア象徴主義を代表する詩人。地主貴族の家に生まれる。1886年モスクワ大学に入学したが、学生運動に参加して放校となった。自殺未遂事件のあった90年ごろから詩人としての自覚を深め、94年から1904年にかけてもっとも人気を集めた。その詩は頭韻、内的韻などを多用して、きわめて音楽的であり、音調のよさ、音響の豊かさに特色がある。風、海、太陽、炎など自然や宇宙の根源的な力に自分の詩や自らをなぞらえる強烈な自我主張を行った。代表的な詩集は『北方の空の下で』(1894)、『無限の中で』(1895)、『燃える建物』(1900)、『太陽のようになろう』(1903)など。あまりにスローガン的にすぎて単調になりやすく、しだいに影響力を失っていったが、その後も筆の抑制がきいた場合は、よい詩を書かなかったわけではない。西欧詩の翻訳家でもあって、シェリー、ホイットマン、ポーなどの優れた翻訳がある。世界各地を旅行した旅行家でもあった。1917年の革命後に亡命、晩年は孤独と窮乏のなかで過ごし、パリ近郊で没。[小平 武]
『黒田辰男著『ロシヤ・シンボリズム研究』(1979・光和堂)』

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