ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イスラム絵画」の意味・わかりやすい解説
イスラム絵画
イスラムかいが
Islamic painting
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…顔料には,赤土,黄土,辰砂,ラピスラズリなどから作られた鉱物性顔料が使用され,樹脂,亜麻仁油,蜜蠟,膠,アラビアゴムが媒剤として使われた。 形式を問わずイスラム絵画全般に共通している点は,画面構成,色彩構成ともに装飾的,平面的,形式的であり,遠近法,陰影法には関心が示されず,図像に関しては,個性的表現,感情表出などにほとんど注意が払われていないことである。ミニアチュールには,幻想的で現実味の薄い情景がしばしば展開されているが,それは絵師が,造形表現の理想を現実の世界よりも,むしろ,イスラムやその倫理的理想によって照らし出された彼岸に求めたからであろう。…
※「イスラム絵画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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