ゲッキツ(月橘)(読み)ゲッキツ(英語表記)Murraya paniculata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲッキツ(月橘)」の意味・わかりやすい解説

ゲッキツ(月橘)
ゲッキツ
Murraya paniculata

ミカン科の常緑小低木。オレンジジャスミン,シルクジャスミンの名で観葉植物として普及している。東南アジアの熱帯亜熱帯に分布し,台湾や琉球列島奄美大島にも自生がある。高さ3~8m。幹や枝は灰白色で平滑,若枝は緑色をしている。葉は互生し,羽状複葉で小葉は3~9枚。各小葉は楕円形で長さ2~5cm,全縁で質は軟らかく,先端中央はややくぼむ。夏に,枝先や葉腋から短く枝分れする花序を出し,数個の白花をつける。萼片花弁は各5枚。長さ 1cmほどの卵形果実を生じ赤く熟す。植物体全体に芳香があり,しばしば人家に栽培される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android