サフィリン(英語表記)sapphirine

翻訳|sapphirine

改訂新版 世界大百科事典 「サフィリン」の意味・わかりやすい解説

サフィリン
sapphirine

サファイアに類似する青色を呈する鉱物。8[(Mg,Fe)2-xAl4+2xSi1-xO10]の組成をもち単斜晶系に属する板状結晶であるが,結晶構造によって三斜晶系の場合もある。結晶構造,化学式ともに未確定である。淡青~緑色薄片では無色~青色の多色性を示す。アルミニウムに富みケイ酸に乏しい岩石が高度の変成作用を受けて生成する鉱物である。比重3.4~3.6,モース硬度7.5。サファイアに似た青色を示すのでその名がつけられた。また鉱物名ではなく青色の装石,すなわち青色をもつ水晶玉髄スピネルなどを総称してサフィリンと呼ぶ場合もある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android