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スピネル spinel

翻訳|spinel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スピネル
spinel

スピネル族のスピネル系に属する鉱物のうち,MgAl2O4 の化学組成を有する相を狭義のスピネルという。尖晶石ともいう。等軸晶系。無色,赤,青,黄など種々の色を呈する。比重 3.6,硬度 7.5~8。スピネルは,泥質岩起源の高温広域変成岩中や,接触変成岩中,あるいは火成岩に取込まれた泥質捕獲岩中などにみられる。宝石として用いられるのは,主としてこの狭義のスピネルである。マントルの主要構成物である橄欖石は高温高圧下でスピネルと同じ結晶系に相転移する。この (Mg,Fe)2SiO4 の高圧相もスピネルということがよくある。

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百科事典マイペディアの解説

スピネル

尖晶石(せんしょうせき)

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世界大百科事典 第2版の解説

スピネル【spinel】

尖晶石ともいう。化学組成MgAl2O4の鉱物。立方晶系に属する。八面体結晶が最も一般的で,まれに六面体や十二面体結晶も存在する。赤,青,緑,茶色の透明結晶,また不透明結晶も産する。赤色の美麗なものはスピネルルビーという宝石になる。{111}を双晶面とするスピネル双晶をしばしば示す。へき開はないが裂開が見られる。モース硬度7.5~8,比重3.581。結晶質石灰岩片麻岩蛇紋岩,カンラン岩中に産出する。

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大辞林 第三版の解説

スピネル【spinel】

尖晶石せんしようせき
一般には尖晶石と同様な構造(スピネル型構造)をもち、化学式が AB2X4 で表せる化合物をいう。有用な半導体にこの構造のものが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スピネル
すぴねる
spinel

尖晶石(せんしょうせき)という名称も同義語として用いられる。スピネル系鉱物の総称をさす場合と、その一員である狭義の単一鉱物種スピネルをさす場合とがある。混乱を防ぐ場合には、後者を苦土スピネルあるいは苦土尖晶石という。スピネルは、熱変成を受けた苦灰岩、ケイ酸分に乏しい粘土質の堆積(たいせき)岩、超塩基性岩、塩基性岩中などに産する。自形は正八面体を基本としたもので、これを基体とした反覆双晶(スピネル双晶)をつくることがある。日本の産地としては、岐阜県揖斐川(いびがわ)町春日(かすが)鉱山、大分県宇目(うめ)町(現、佐伯(さいき)市宇目)木浦(きうら)鉱山などが有名。語源は、ラテン語の小さなとげを意味するスピネラに由来する。[加藤 昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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