チキウ岬(読み)チキウみさき

改訂新版 世界大百科事典 「チキウ岬」の意味・わかりやすい解説

チキウ岬 (チキウみさき)

地球岬とも書く。室蘭市絵鞆(えとも)半島最南端の太平洋に突出した岬で,安山岩,流紋岩からなる断崖に囲まれる。先端の崖上に地球岬灯台があり,室蘭港の出入り船舶の目標となっている。地名アイヌ語の〈チケ(断崖)〉に由来するといわれる。岬の先端からは太平洋と断崖のそそり立つ海岸を見渡し南西内浦湾をへだてて駒ヶ岳をはじめとする渡島(おしま)半島の山地を望む景勝の地である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チキウ岬」の意味・わかりやすい解説

チキウ岬
チキウみさき

別称地球岬。北海道南西部,太平洋に突出した絵鞆半島の最南端にある岬。地名はアイヌ語のチケプ (断崖の意) に由来。金剛浜に続き,金屏風または黄金懸崖と呼ばれる安山岩,集塊岩の 15m以上の海食崖が連なる。 1920年設置の灯台および霧信号所無線方位信号所がある。「室蘭新八景」の1つ。

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