ハイルアッディーン(英語表記)Khayr al-Dīn

改訂新版 世界大百科事典 「ハイルアッディーン」の意味・わかりやすい解説

ハイル・アッディーン
Khayr al-Dīn
生没年:1820-90

チュニジアの近代的改革の推進者。マムルーク(奴隷軍人)出身官僚で,フサイン朝ベイに登用され,1857年から64年にかけての近代的改革で大きな役割を果たした。73年以降宰相として国政実権握り,外債償還のための税制改革法制学制の改革などの近代化政策を進めたが,こうした上からの改革が国民の負担を強め,77年には守旧派台頭により失脚,改革も挫折した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android