フリードリヒ2世[ウュルテンベルク公](読み)フリードリヒにせい[ウュルテンベルクこう](英語表記)Friedrich II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フリードリヒ2世[ウュルテンベルク公]
フリードリヒにせい[ウュルテンベルクこう]
Friedrich II

[生]1754.11.6. レガ,トレプトウ
[没]1816.10.30. シュツットガルト
ウュルテンベルク公 (在位 1797~1805) ,フリードリヒ1世としてウュルテンベルク王 (在位 06~16) 。初めプロシア,オーストリアに味方し,反ナポレオンの態度をとり,1801年リュネビルの和約でライン川左岸の地を失った。以後急転して親フランス政策に改め,05年シュワーベン地方のオーストリア領を獲得し,かつ 06年王号を授けられた。その後ライン同盟に加入して領土を拡張し,13年までフランスのために戦ったが,ライプチヒの戦いののちはただちに対仏大同盟に加入し,ウィーン会議でも領土を失うことがなかった。国内行政の面では,久しく維持されてきた身分制国家体制を改め,絶対主義的な官僚行政を強化した。

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