ホウロウ(琺瑯)(読み)ホウロウ

百科事典マイペディア 「ホウロウ(琺瑯)」の意味・わかりやすい解説

ホウロウ(琺瑯)【ホウロウ】

金属の表面にガラス質の釉(うわぐすり)を焼き付けて処理したもので,エナメルともいう。金属の堅牢性とガラスの耐食性,美観を兼備する。素地金属としては鋼板のほか,鋳鉄,アルミニウム,銅なども用いられる。金属表面を清浄にしたのち下釉を焼き付け,さらに上釉を数回焼き付ける。下釉は金属との密着を目的としてコバルトニッケルなどの酸化物を加えるため着色している。上釉は白色に仕上げるために酸化チタン酸化スズなどの白色顔料を加え,必要に応じて色釉を施したり絵付を行う。化学機器,衛生器具,台所用品などに広く使われ,銅,金,銀などを素地にしたものは工芸品の七宝(しっぽう)とされる。
→関連項目エナメルグラスライニング

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