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酸化スズ さんかスズtin oxide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

酸化スズ
さんかスズ
tin oxide

(1) 酸化スズ (II) ,酸化第一スズ  SnO 。青黒色ないし灰色の正方晶系結晶。比重 6.39。水に不溶。 (2) 酸化スズ (IV) ,酸化第二スズ,  SnO2 。錫石として産出。天然物は着色しており,合成物は無色粉末である。水に不溶。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

酸化スズ
さんかすず
tin oxide

スズと酸素の化合物。次の2種の化合物がよく知られている。ほかに三酸化二スズSn2O3や、さらに酸素の含有量の多いSn3O4なども報告されている。
(1)酸化スズ() スズ()塩溶液にアンモニア水を加えて生じた沈殿を脱水してつくる。青黒色の金属様結晶。水に不溶。両性で酸、アルカリに溶ける。空気中で熱すると220℃以上で酸化スズ()になる。還元剤として用いる。スズ()塩を加水分解すると水和物3SnOH2Oが得られる。これは[Sn6O8H4]のようなクラスター化合物である。
(2)酸化スズ() 天然には錫石(すずいし)として産出する。金属スズを空気中で熱するか、スズを硝酸に溶かしたものを強熱して得られる。無色の結晶。水、アルカリ、アンモニア水に不溶。水酸化アルカリと溶融するとスズ()酸塩となる。電気伝導性がある。炭素または水素と熱すると金属スズを得る。錫石は金属スズの原料、ガラスや金属の研摩材、エナメルや乳色ガラスの製造などに用いる。スズ()塩水溶液をアンモニアなどで加水分解すると水和物SnO2H2Oが得られるが、これは通常スズ酸とよばれるゼラチン状沈殿で、乾燥するとガラス状となる。[守永健一・中原勝儼]

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