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酸化チタン さんかチタンtitanium oxide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

酸化チタン
さんかチタン
titanium oxide

(1) 酸化チタン (II)   TiO 。黒色柱状晶。比重 4.93,融点 1750℃。 (2) 酸化チタン (III)   TiO2O3 。紫色結晶。比重 4.6。 (3) 酸化チタン (IV)   TiO2 。天然には板チタン石,鋭錐石,ルチルとして産出。空気中でチタンを強熱すると,無色粉末として得られる。融点 1855℃。ファインセラミックスの原料。

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世界大百科事典 第2版の解説

さんかチタン【酸化チタン titanium oxide】

酸化数II,III,IVの化合物が知られるが,広く用いられているのは酸化チタン(IV)である。
[酸化チタン(IV)]
 化学式TiO2。構造の違う3種の変態が知られ,いずれも天然にルチル(正方晶系),板チタン石(斜方晶系),アナターゼ(正方晶系)として産する。またチタン鉄鉱の主成分でもある。工業的に大量につくられ,日本における総生産量は10万t以上で,その90%以上が白色顔料チタン白として使われており,最大の隠ぺい(蔽)力をもつ無機顔料である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

酸化チタン
さんかちたん
titanium oxide

チタンと酸素の化合物。チタンの酸化数によって、3種の酸化物が知られている。
(1)酸化チタン() 化学式TiO、式量63.9。酸化チタン()TiO2とチタンを真空中で1550~1750℃に加熱すると生ずる黒色結晶であるが、正確にTiOの組成を得ることは困難である。
(2)酸化チタン() 化学式Ti2O3、式量143.76。酸化チタン()を水素と四塩化チタンTiCl4との混合気流中で1000℃に加熱して得られる紫色結晶である。
(3)酸化チタン() 化学式TiO2、式量79.88。二酸化チタンともよばれ、チタンの酸化物のなかではもっとも安定である。チタンの水和酸化物を強熱すると得られる無色粉末であるが、天然には、ルチル(金紅石)、板チタン石、鋭錐石(えいすいせき)(アナタース)のそれぞれ結晶構造の異なる鉱物として産出する。白色顔料(チタンホワイト)、磁器原料、研摩剤、医薬品、化粧品などの用途がある。
 これらのほか、金属チタンの結晶中に酸素が吸蔵されて生成する不定比結晶相TiOxx<0.5)も知られている。[岩本振武]

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