ミシシッピ[川](読み)ミシシッピ

百科事典マイペディア 「ミシシッピ[川]」の意味・わかりやすい解説

ミシシッピ[川]【ミシシッピ】

米国中央部を北部から南部に貫流する大河。最長の支流ミズーリ川の源流からは全長5969kmで世界第4の大河。本流はミネソタ州北部に発し南下してメキシコ湾に注ぐ。流域面積約325万km2で,米国全土の約40%に達する。主要な支流はミズーリ川のほかに,アーカンソー川,レッド川,イリノイ川,オハイオ川など。水運・発電・灌漑(かんがい)・用水など大規模に利用される。流域に最初来住したフランス人はこの川の重要性を認め,1682年流域をルイジアナと命名,1718年には河口ニューオーリンズを創建した。1803年ルイジアナ購入により全流域が米国領となった。河川交通の最盛期は南北戦争ころまでであるが,現在でもミネアポリスまで汽船遡航(そこう)が可能で内陸の大きな動脈である。マーク・トウェーンの《トム・ソーヤーの冒険》,《ハックルベリー・フィンの冒険》をはじめ多くの文学作品の舞台となっている。
→関連項目アーカンソー[川]デ・ソト

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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