ヨーロッパヤマウズラ(英語表記)Perdix perdix; grey partridge

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨーロッパヤマウズラ」の意味・わかりやすい解説

ヨーロッパヤマウズラ
Perdix perdix; grey partridge

キジ目キジ科。全長 30cm。顔から喉は赤褐色,頭上から背,上面は褐色で明暗の斑がある。前頸部から胸は紫灰色,腹部はくすんだ白色で,雄では腹部中央に大きな黒褐色斑があり,雌ではこの斑が小さい。尾は短く,赤褐色であるが,中央の数枚は黄褐色で黒い横斑がある。原産地の中央アジアからヨーロッパのほか,北アメリカに移入さて広く繁殖分布している。荒れ地や半砂漠,農耕地などに生息する代表的な狩猟鳥一種でもある。

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世界大百科事典(旧版)内のヨーロッパヤマウズラの言及

【シャコ(鷓鴣)】より

…狩猟鳥として好まれる。ヤマウズラ類は,ヨーロッパヤマウズラPerdix perdix(英名gray partridge)が狩猟鳥として著名。このほかには,山地の乾燥した岩地性の小灌木にすむイワシャコ類(Alectoris属),ヒマラヤ山系の雪上にすむユキシャコLerwa lerwa(英名snow partridge),カフカスからアルタイ,チベット,ヒマラヤ山系の雪線の下の荒れた草地にすむセッケイTetraogallus属(英名snow‐cock)などがいる。…

※「ヨーロッパヤマウズラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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