トウダイグサ

百科事典マイペディアの解説

トウダイグサ

スズフリバナとも。トウダイグサ科二年草。本州〜沖縄,アジア〜ヨーロッパの暖地に分布し,道ばたなどにはえる。茎は高さ30cm内外,切れば白い乳液が出る。葉はへら形で互生し,縁には細かい鋸歯(きょし)がある。花は春咲き,この属独特の杯状花序をなして,黄緑色の総包が目だつ雌花と雄花がある。のちに球形の果実を結ぶ。有毒植物。花期の草姿が昔の灯火の台を思わせるのでこの名がある。外国産の近縁種にはポインセチアハナキリンアオサンゴ,北米原産で白覆輪の葉をもつハツユキソウ,メキシコ原産で花が赤または桃色の温室用花木ユーフォルビア・フルゲンスなど,広く栽培されているものが多い。
→関連項目ナツトウダイ

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世界大百科事典 第2版の解説

トウダイグサ【sun spurge】

平地の路傍河畔に普通に見られるトウダイグサ科の二年草(イラスト)。ユーラシア暖温帯に広く分布し,日本では本州,四国,九州に産する。高さ30cm内外。切ると白色の乳液が浸出し,有毒。葉は互生し,倒卵形で細かい鋸歯がある。茎の先に5枚の輪生葉が生じ,5本の分枝に黄緑色で広卵形の苞葉と,径2mmほどの杯状花序を密につける。和名はこの風変りな草形を昔の灯台に見立てたことに由来している。花期は4~5月ごろ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トウダイグサ
とうだいぐさ / 灯台草
[学]Euphorbia helioscopia L.

トウダイグサ科の越年草。茎は普通基部から分枝し、高さ20~50センチメートル。上方にはまばらに長毛がある。葉は互生し、下部の葉は小さく、上部の葉は大きく茎の先にやや輪生状につき、へら状倒卵形で長さ1~3センチメートル。葉先は丸いかややへこみ、基部はくさび形、縁(へり)に鋸歯(きょし)がある。総包葉は倒卵形、黄緑色でやや小形。4~5月、多数の複合杯状花序を密につける。腺体(せんたい)は楕円(だえん)形で黄色。(さくか)は平滑で径約3ミリメートル、毛はない。種子は倒卵形で褐色、隆起した網紋がある。道端や川原などに生え、日本全土、およびアジア、ヨーロッパの暖帯に広く分布する。名は、黄色い花をつけて分枝した形状を、灯をつけた灯台(燭台(しょくだい))に見立てたもの。近縁種にタカトウダイ、ナツトウダイ、ノウルシなどがある。すべて杯状花序をつくり、花序の軸の内側に1本の雄しべからなる多数の雄花と、その中央に1本の雌しべからなる雌花がある。[小林純子]

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