世之介(読み)ヨノスケ

デジタル大辞泉 「世之介」の意味・読み・例文・類語

よのすけ【世之介】

井原西鶴浮世草子好色一代男」の主人公色男、また好色な男の代表とされる。

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精選版 日本国語大辞典 「世之介」の意味・読み・例文・類語

よのすけ【世之介】

井原西鶴の浮世草子「好色一代男」の主人公の名。色男、また、好色な男の代名詞とされる。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「世之介」の解説

世之介 よのすけ

井原西鶴(さいかく)の浮世草子「好色一代男」の主人公。
上方(かみがた)の富商の妾腹(しょうふく)に生まれる。7歳で恋を知り,放蕩(ほうとう)のすえ19歳で勘当され,各地で好色遍歴をつづけた。35歳のとき父の遺産を相続し,廓(くるわ)で大尽遊びをしつくして,60歳のとき女護(にょご)が島へ船出して行方知れずになる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世之介」の意味・わかりやすい解説

世之介
よのすけ

井原西鶴の浮世草子『好色一代男』の主人公。夢介と呼ばれた放蕩者富豪遊女との間に生れ,7歳から 60歳まで好色生活をおくり,好色丸 (よしいろまる) に乗って伊豆から女護ヶ島目指し船出する。

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世界大百科事典(旧版)内の世之介の言及

【好色一代男】より

…8巻54章からなり,各章に西鶴自筆の挿絵を載せ,跋文を西吟が書いている。世之介一代の女色男色あわせての好色遍歴を,《源氏物語》54帖にならって第1章7歳から第54章60歳まで,1章1歳の年立てによって構成しているが,全体を一部と二部に大別できる。第一部にあたる巻四までは,幼少年期と19歳で勘当されてからの諸国放浪の時代,そしてその幕切れとしての難破と蘇生と遺産相続。…

※「世之介」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」