丸山・円山(読み)まるやま

精選版 日本国語大辞典 「丸山・円山」の意味・読み・例文・類語

まる‐やま【丸山・円山】

[1] 〘名〙 形の丸く見える山。
海道記(1223頃)鎌倉遊覧「南の檐には高き丸山あり」
[2]
[一] (円山) 京都市東山区、円山のふもとにある時宗の寺、安養寺の山号(慈円山とも)、または通称
※仮名草子・浮世物語(1665頃)一「南の方より丸山(マルヤマ)双林寺八坂の塔に越え出て」
[二] (丸山) 長崎の遊郭のあった所。丸山町と寄合町とを総称していう。江戸時代、京都の島原大坂新町、江戸の吉原とならんで栄えた。
※浮世草子・好色一代男(1682)八「宿に足をもためず、すぐに丸山(マルヤマ)にゆきて見るに」
[三] (円山) 京都市東山区にある花頂山南側の小丘。付近一帯を円山公園が占める。標高一二〇メートル。
[四] (円山) 北海道札幌市中央区にある山。三百余種の植物が茂り、国天然記念物に指定されている。ふもとに円山公園がある。標高二二六メートル。

まるやま【丸山・円山】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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