加藤良三(読み)かとうりょうぞう

知恵蔵mini 「加藤良三」の解説

加藤良三

外交官、プロ野球コミッショナー。1941年9月13日、埼玉県生まれ、秋田県出身。東京大学法学部を卒業後の65年、外務省に入省。同年、イェール大学に英語研修のため派遣される。条約局調査官・北米局安全保障課長(81年)、大臣官房総務課長(90年)、アジア局長(95年)などを歴任し、2001年には駐米特命全権大使に任命される。08年に退任し、三菱商事特別顧問となる。同年7月、日本野球機構のコミッショナーに就任した。09年、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の終了後、日本のプロ野球でもWBCで用いられる米国のボールに規格を合わせるべきだとの見解を発表。11年シーズンより「統一球」が用いられるようになった。結果、本塁打数が激減したことが問題となり、さらに第3回WBCへの参加を巡り選手会と対立。13年6月には、統一球の規格を変更していた問題につき自らの関与を否定したが、同年9月19日、統一球問題の責任を取って同季のシーズン終了後に辞任する意向を表明した。

(2013-9-24)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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