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コミッショナー こみっしょなーcommissioner

翻訳|commissioner

知恵蔵の解説

コミッショナー

プロ野球実行委員会によって選任され、プロ野球組織を代表しかつ管理統括する人物。任期は3年(再選可)。2004年の1リーグ制移行問題から、コミッショナーの指導力の不在が指摘されたが、もとをたどれば1949年の2リーグ分立をめぐる混乱の中で、当時の連合国軍総司令部(GHQ)の指導により導入されたシステム。現在の根来泰周(ねごろやすちか)コミッショナーは11代目。大リーグでは1920年、ブラックソックス事件(1919年)の八百長試合で損なわれた球界の権威を修復するために導入された。しかし経営側に有利な人物を指名する矛盾に行き詰まり、92年9月に第8代フェイ・ビンセントが辞任してから空席状態が続き、98年にバド・セリグが就任した。

(武田薫 スポーツライター / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

コミッショナー(commissioner)

プロ野球・プロボクシングなどで、その統制をとるために全権を委任された最高責任者。

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百科事典マイペディアの解説

コミッショナー

プロ野球やプロボクシングなどの組織を統括する最高権威者をいい,その組織内に生じた紛争等に対し,指令や裁定などを下す権限をもつ。アメリカ大リーグでは,発足以来,アメリカン・リーグナショナル・リーグとの対立が長年続いた。

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大辞林 第三版の解説

コミッショナー【commissioner】

〔権限を与えられた人の意〕
プロ野球・プロボクシングなどの協会で、裁断権をもつ最高権威者。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コミッショナー
こみっしょなー
commissioner

プロ野球の最高権威。広義では政府関係機関の委員や官庁の長官をもさす。1919年のシンシナティ・レッズシカゴホワイトソックスのワールド・シリーズにおいて、ホワイトソックスの選手が買収され八百長(やおちょう)試合が行われた、いわゆる「ブラックソックス事件」の処理にあたったK・M・ランディス判事が21年初代コミッショナーに就任した。ピーター・ユベロス(1984年ロサンゼルス・オリンピック組織委員長)は6代目。8代目のフェイ・ビンセントが1992年に解任されて以来、大リーグのコミッショナーは選任されておらず、以降バド・セリグがコミッショナー代行を務めている。日本でも、現制度が確立する前には正力松太郎(しょうりきまつたろう)がコミッショナーの職務を代行したこともあったが、協約上のコミッショナーとしては、1951年(昭和26)の福井盛太(もりた)が最初である。その後、井上登(のぼり)、内村祐之(ゆうし)を経て、4代宮沢俊義(としよし)のとき三人委員会制をとったこともあったが、現在は一人制に戻している。5代大浜信泉(のぶもと)、6代金子鋭(とし)、7代下田武三(たけそう)、8代竹内壽平(じゅへい)、9代吉國一郎のあと、1998年(平成10)3月川島廣守(ひろもり)が10代目のコミッショナーに就任した。[神田順治]

その後の動き

大リーグでは、1992年以降コミッショナー代行を務めていたバド・セリグが98年正式に9代目コミッショナーに就任した。日本では、10代川島廣守のあと、2004年(平成16)からは根來泰周(ねごろやすちか)が11代目を務め、08年加藤良三(りょうぞう)が12代目コミッショナーに就任した。[編集部]

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世界大百科事典内のコミッショナーの言及

【野球】より

…これが〈ブラックソックス事件〉である。これを機に大きな裁量権をもつコミッショナー制が設けられ,20年12月,連邦裁判所判事K.M.ランディスが就任した。同年はニューヨーク・ヤンキースに移籍したベーブ・ルース(B.ルース)が本塁打を量産して注目を集めた年であったが,事件のしこりは観客動員数の減少をもたらした。…

※「コミッショナー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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