宇宙存在度[元素](読み)うちゅうそんざいど[げんそ](英語表記)cosmic abundance of elements

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宇宙存在度[元素]」の意味・わかりやすい解説

宇宙存在度[元素]
うちゅうそんざいど[げんそ]
cosmic abundance of elements

宇宙を構成する物質の元素の存在度。実際にはこれが太陽大気スペクトル炭素質コンドライト化学組成から求められるので,宇宙存在度というよりは太陽系の元素存在度というほうが実情に即している。宇宙存在度の推定は 1938年 V.ゴルトシュミットによって始められたが,47年 H.ジュース,56年のジュースと H.ユーリーによって隕石,地球の岩石,太陽大気における元素の存在度に関する経験則から,かなり信頼できる成果が得られるようになった。普通ケイ素原子の存在度を 106 として,他の元素の原子数で表わす。存在度の順に主要な元素をあげると,水素ヘリウム酸素炭素ネオン窒素マグネシウムシリコン,鉄,カルシウムとなる。特に水素,ヘリウムは圧倒的に豊富で,これだけで全体の 99%以上を占める。

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