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ヘリウム helium

翻訳|helium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘリウム
helium

元素記号 He ,原子番号2,原子量 4.002602。周期表 18族,希ガス元素の1つ。 1868年イギリスの天文学者 J.ロッキャーと E.フランクランドにより太陽の輝線スペクトル中に発見され,太陽のギリシア名ヘリオスにちなんでヘリウムと命名された。 95年にいたり W.ラムゼーはウラン鉱よりヘリウムを分離し,初めて地球上にヘリウムを見出した。大気中には 0.0005% (体積) 程度しか含まれないが,北アメリカの天然ガス中にかなり多量に含まれている。単体は無色,無臭の単原子気体沸点-268.9℃。化学的にはきわめて安定で化合物をつくらない。水素に次いで軽く,不燃性なので気球用ガスとして使用される。液体ヘリウム極低温を得るのに用いられる。酸素に混ぜ吸入用としても利用される。

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デジタル大辞泉の解説

ヘリウム(helium)

希ガス元素の一。無色・無臭の、水素に次いで軽い気体。沸点は低く、セ氏マイナス268.9度。化学的には不活性で、他の元素化合物をつくらない。宇宙での存在は水素に次いで多く、大気中にわずかに含まれる。気球用ガス・極低温寒剤などに利用。太陽紅炎のスペクトル線から発見され、名は太陽の意のギリシャ語にちなむ。元素記号He 原子番号2。原子量4.003。

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百科事典マイペディアの解説

ヘリウム

元素記号はHe。原子番号2,原子量4.002602。融点−272.2℃(26気圧),沸点−268.934℃。希ガス元素の一つ。1868年日食観測の際太陽のスペクトル線からJ.N.ロッキャーが発見,ギリシア語のヘリオス(太陽)にちなんで命名。
→関連項目希ガス原子力製鉄原子炉太陽

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世界大百科事典 第2版の解説

ヘリウム【helium】

周期表元素記号=He 原子番号=2原子量=4.002602±2安定核種存在比 3He=1.3×10-4%,4He=約100%融点=-272.2℃(26気圧) 沸点=-268.9℃気体の密度=0.1785g/l(0℃,1気圧)液体の比重=0.147(-270.8℃)臨界温度=-267.96℃ 臨界圧=2.24気圧水に対する溶解度=0.97ml/100ml(0℃)電子配置=1s2 おもな酸化数=0周期表0族に属する希ガス元素の一つ。

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大辞林 第三版の解説

ヘリウム【helium】

18 族元素(希ガス)の一。元素記号 He  原子番号2。原子量4.003。他の元素と化合しない。無色・無臭の気体。水素に次いで軽く、沸点は摂氏マイナス268.9度であらゆる物質の中で最低。地球上にはわずかしか存在しないが、全宇宙での存在量は水素に次いで第二位。超低温用の冷媒・気球用ガスなどに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘリウム
へりうむ
helium

周期表第18族に属する希ガス元素(貴ガス元素)の一つ。原子番号2、元素記号He。1868年8月18日にインド、マレー半島地域で観測された皆既日食において太陽紅炎の分光観測が初めて行われ、そのスペクトルに、当時の地上で知られていた元素には帰属できない線がフランスのジャンサンPierre Jules Csar Janssen(1824―1907)らによって発見され、その後の太陽光の分光学的研究から、それが太陽に存在する元素ヘリウム(ギリシア語の太陽heliosからの命名)によるとの推定が広く学界で支持されるようになった。1894年イギリスのラムゼーは、閃(せん)ウラン鉱の一種クレーベ石から得た気体の詳細な分光分析をイギリスのクルックスに依頼し、クルックスはそれがヘリウムと同一スペクトル線を与えることを確認した。
 ヘリウムは地球大気中におよそ5.2ppm含まれ、放射性核種のα(アルファ)崩壊によって生成するため、ウラン、トリウムの鉱物にも含まれている。天然ガス中に1%前後含まれることもあり、アメリカでは天然ガスから工業的にヘリウムを得ている。もっとも液化・固化しにくい物質であり、化学的にきわめて安定である。気体は理想気体に近い挙動を示す。血液に溶けにくいので酸素と混合して作業または医療吸気に利用するほか、溶接雰囲気、冷却、熱媒体、気球などさまざまな用途がある。安定同位体にはヘリウム3と4があり、ヘリウム4を液化して2K以下にすると、熱伝導度が非常に大きく粘度が非常に小さいヘリウム相となり、この状態では超流動の現象を呈する。[岩本振武]

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