富くじ(籤)(読み)とみくじ

百科事典マイペディア 「富くじ(籤)」の意味・わかりやすい解説

富くじ(籤)【とみくじ】

江戸時代に行われたくじ催主が数千〜数万の富札を発行し,抽選日に富札と同数の木札を箱に入れ,目隠しして錐(きり)で突いて当選を決める。最後のを〈突き留め〉といって賞金は最高。元来寺社の修理資金調達の手段として幕府が許可したもので,1730年京都仁和寺の富興行最初最盛期には江戸に20〜30ヵ所あったという。目黒不動湯島天神谷中天王寺(感応寺)を〈江戸の三富〉という。天保改革により1842年に禁止された。
→関連項目くじ(籤)宝くじ(籤)谷中

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android