小戸(読み)ショウコ

デジタル大辞泉 「小戸」の意味・読み・例文・類語

しょう‐こ〔セウ‐〕【小戸】

小さい家。また、貧しい家。
酒をあまり飲めない人。下戸げこ

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精選版 日本国語大辞典 「小戸」の意味・読み・例文・類語

こ‐ど【小戸】

〘名〙
① 小さな戸。妻戸
※枕(10C終)二〇二「上の御局のことの簾に、斉信の中将の寄りゐ給へりし香は、まことにをかしうもありしかな」
近世京都御所の通り抜けの出入口の扉を大戸(おおど)というのに対し、土間から床に上がる出入口に設けられた小さい扉をいう。

しょう‐こ セウ‥【小戸】

〘名〙
① 小さな家。貧乏な家。まずしい人の住む小さな家。
史記抄(1477)一一「いかな小戸にも一戸に三男子のない戸わないと云心ぞ」 〔薩都剌‐暁起詩〕
② 酒の飲めない人。下戸(げこ)。〔杜荀鶴‐雪中別詩友詩〕

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普及版 字通 「小戸」の読み・字形・画数・意味

【小戸】しようこ

貧家

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世界大百科事典(旧版)内の小戸の言及

【上戸・下戸】より

…また,《西宮記》などでは上戸ではなく高戸(こうこ)という呼び方をしている。中国では唐代以前から〈大戸・小戸(たいこしようこ)〉という呼び方があり,高戸の語も使われていた。上戸,下戸の語はそれらからの変化と思われる。…

※「小戸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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