島村民蔵(読み)しまむらたみぞう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「島村民蔵」の意味・わかりやすい解説

島村民蔵
しまむらたみぞう
(1888―1970)

劇作家、演劇研究家。東京・神田に生まれる。早稲田(わせだ)大学英文科卒業、東京帝国大学独文科中退。坪内逍遙(しょうよう)、大塚保治に学び、ヨーロッパ近代劇、美学を研究、早稲田大学、日本大学で教鞭(きょうべん)をとる。史劇『夜叉丸(やしゃまる)』(1921)で劇作家として認められた。近代戯曲翻訳のほか、『戯曲の本質』(1925)、『芸術学汎論(はんろん)』(1932)など著書も数多い。

[藤木宏幸]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「島村民蔵」の解説

島村民蔵 しまむら-たみぞう

1888-1970 大正-昭和時代の劇作家,演劇研究家。
明治21年7月22日生まれ。坪内逍遥(しょうよう),大塚保治(やすじ)にまなび,早大,日大でおしえる。イプセンなどの近代戯曲の翻訳や芸術学の研究をすすめる。戯曲集に「夜叉丸」「修学院物語」,著作に「芸術学汎論」など。昭和45年11月15日死去。82歳。東京出身。早大卒。号は甲鳥,柳水

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