帰心(読み)キシン

デジタル大辞泉 「帰心」の意味・読み・例文・類語

き‐しん【帰心】

故郷やわが家に帰りたいと願う心。「帰心が募る」
ある人を心から尊敬すること。心服
「―叛意はんいは己が身の為なり」〈性霊集・三〉
[類語]里心旅愁旅情旅心たびごころ客愁かくしゅう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「帰心」の意味・読み・例文・類語

き‐しん【帰心】

〘名〙
① (━する) ある人に、心服すること。人がらに打たれて、心から尊敬すること。また、帰服、帰順すること。
※性霊集‐三(835頃)贈伴按察平章事赴陸府詩「治乱在吾不敵、帰心叛意為己身」 〔論語‐堯曰〕
自宅や故郷に、帰りたいと願う気持
※本朝無題詩(1162‐64頃)七・遅留江泊戯賦舟中事〈釈蓮禅〉「風帆行路霽彌遠。水駅帰心秋早寒」
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下「稍帰心が動き初めて。家の様子はどんなであらう」 〔李白‐蘇武詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「帰心」の読み・字形・画数・意味

【帰心】きしん

帰服する心。心を安んずる。また、故郷に帰りたいと思う心。唐・賈島〔桑乾を渡る〕詩 州に客舍して、已に十霜 歸心、日夜咸陽を

字通「帰」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android