帰服(読み)キフク

デジタル大辞泉 「帰服」の意味・読み・例文・類語

き‐ふく【帰服/帰伏】

[名](スル)心を寄せてつき従うこと。支配下に入ること。服従帰順
「あっぱれ上人やとて、―し奉る僧俗も」〈菊池寛・頸縊り上人〉
[類語]陥落屈従服従忍従屈伏帰順落城敗走潰走降伏降参投降負けるギブアップかぶとを脱ぐシャッポを脱ぐ敗れる敗戦負け戦敗北敗退完敗惨敗大敗惜敗やられる土がつく一敗地にまみれる屈するふくするひざを屈するひざをかがめる軍門に降る

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精選版 日本国語大辞典 「帰服」の意味・読み・例文・類語

き‐ふく【帰服・帰伏】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「きぶく」とも )
  2. つき従うこと。支配下にはいること。服従。帰順。降伏。降参。
    1. [初出の実例]「懐柔帰服」(出典:続日本紀‐宝亀六年(775)一一月乙巳)
    2. 「九州四海皆関東にきふくし奉り」(出典:仮名草子・大坂物語(古活字版第一種)(1615頃))
    3. [その他の文献]〔後漢書‐李固伝〕
  3. 帰依すること。
    1. [初出の実例]「邪魔外道も世尊に向って、帰伏(キフク)する、如来方便の無辺なり」(出典私聚百因縁集(1257)二)

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普及版 字通 「帰服」の読み・字形・画数・意味

【帰服】きふく

帰伏する。

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