御次(読み)オツギ

デジタル大辞泉 「御次」の意味・読み・例文・類語

お‐つぎ【御次】

順番の次のこと、また次の人を敬っていう語。「お次の方、お入りください」
貴人居室の次の間。また、そこに控える奥女中
他家女中敬称

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精選版 日本国語大辞典 「御次」の意味・読み・例文・類語

お‐つぎ【御次】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 敬うべき人のあとに続くこと、または続く者、あるいは、続く人を敬い丁寧にいう。
② 「おつぎ(御次)の間」の略。
※早雲寺殿廿一箇条(17C初)八条「御次に祗候(しこう)して、諸傍輩(はうばい)の体(てい)見つくろひ」
③ 「御次の間」に控える奥女中。仏間、台子(だいす)膳部調度の事を扱う。転じて、他家の女中を尊敬していう語。
※御老女衆記‐大奥女中分限(古事類苑・官位六三)「右御次」
④ 「御次の間」に控える召使侍臣
浮世草子・男色大鑑(1687)三「宿りの番組奥へ乱れ。御次よりは口にかけ出」

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