召使(読み)めしつかう

世界大百科事典 第2版「召使」の解説

めしつかい【召使】

一般には,宮中に召されて使われた身分の低い官人や下男,下女などの奉公人を指すが,ここではヨーロッパことにイギリスの,家事労働に従事する使用人servantとしての召使を扱う。日本では,その存在形態が多様で一概には論じられないが,〈下人(げにん)〉の項目を参照されたい。 歴史的には,古代では奴隷が,中世荘園制では農奴が召使の役割を果たしたが,農奴制消滅につれて,戸内戸外の家事労働に従事し,その代償として賃金を取得する家事使用人が現れた。

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精選版 日本国語大辞典「召使」の解説

めし‐つか・う ‥つかふ【召使】

〘他ワ五(ハ四)〙 人を身近に召し出して使う。また、身のまわりの世話や家の中の仕事など、身近な仕事をさせるために使う。
※九暦‐九条殿記・菊花宴・天暦四年(950)一〇月八日「又師氏朝臣日来有恐不参、可召遣之由同奉仰」
※史記抄(1477)八「郎中なんとの中てめしつかわるる様な者はさのみ多くなくとも」

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世界大百科事典内の召使の言及

【イギリス】より

…ジェントルマンを育成するパブリック・スクールが数多く開校されたのもこのころである。田舎に土地や邸宅を買ったり,息子をパブリック・スクールに入れるほどの財力のない人たちは,その財力に応じてジェントルマンを象徴する事物,たとえば自家用馬車を購入したり,召使いを雇ったりした。とくに召使いの雇用は,この繁栄の時代以降,19世紀イギリス中流階級の一習俗となったが,主人と召使いの主従関係を各家庭内に持ち込み,その結果,ジェントルマン化というよりはむしろスノッバリー(俗物根性。…

※「召使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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