標準試薬（読み）ヒョウジュンシヤク

デジタル大辞泉

ひょうじゅん‐しやく〔ヘウジユン‐〕【標準試薬】

純度などが明確にわかっていて、濃度の基準にすることのできる試薬。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ひょうじゅん‐しやく ヘウジュン‥【標準試薬】

〘名〙 純度などが明確にわかっていて、濃度の基準にできる試薬。

出典　精選版 日本国語大辞典

化学辞典 第2版

標準試薬
ヒョウジュンシヤク
standard reagent

化学実験，ことに化学分析で標準となる化合物．純粋な，化学量論を十分に満足していて，空気中で比較的安定な化合物である必要がある．各国の試薬メーカーによって製造され，指定の検査に合格したもの．日本ではJIS規格に合格したものである．たとえば，JIS K 8005容量分析用標準試薬としては，亜鉛，塩化ナトリウム，三酸化ヒ素，二クロム酸カリウム，シュウ酸ナトリウム，スルファミン酸，無水炭酸ナトリウム，銅，フッ化ナトリウム，ヨウ素酸カリウム，フタル酸水素カリウムの11種類があげられている．

出典　森北出版「化学辞典（第2版）」

世界大百科事典（旧版）内の標準試薬の言及

【試薬】より

…特殊試薬には，たとえば無ヒ素亜鉛，無リン塩化鉄(III)，無ヒ素塩酸，ケイ酸塩分析用炭酸カルシウム，白金器具洗浄用海砂（かいしや）などがある。これらのほかに，容量分析の一次標準に用いる試薬について〈標準試薬〉の規格があり，純度99.95～99.995％が要求されている。標準試薬には，亜鉛Zn，塩化ナトリウムNaCl，三酸化二ヒ素(通称，亜ヒ酸As₂O₃)，二クロム酸カリウムK₂Cr₂O₇，シュウ酸ナトリウムNa₂C₂O₄，アミノ硫酸(通称，スルファミン酸HOSO₂NH₂)，炭酸ナトリウムNa₂CO₃，銅Cu，フッ化ナトリウムNaF(無水)，ヨウ素酸カリウムKIO₃，フタル酸水素カリウムKHC₆H₄(COO)₂などがある。…

※「標準試薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」