永田耕衣(読み)ながた こうい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「永田耕衣」の解説

永田耕衣 ながた-こうい

1900-1997 昭和-平成時代の俳人
明治33年2月21日生まれ。「鶴」「天狼同人などをへて,昭和24年「琴座(リラざ)」を創刊,主宰俳句根源は東洋的無の境地にあると主唱した。平成元年現代俳句協会大賞。3年句集「泥ん」で詩歌文学館賞。平成9年8月25日死去。97歳。兵庫県出身。兵庫県立工業卒。本名は軍二。句集に「驢鳴(ろめい)集」「吹毛集」,評論に「山林的人間」など。
格言など】梅雨(つゆ)に入りて細かに笑ふ鯰(なまづ)かな(「吹毛集」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の永田耕衣の言及

【天狼】より

…西東三鬼,橋本多佳子らが,山口誓子を囲む同人誌として1948年(昭和23)1月に創刊。誓子は創刊号で,〈酷烈なる俳句精神〉〈鬱然たる俳壇的権威〉を実現したいと述べたが,三鬼のニヒリズム,永田耕衣の東洋的無,平畑静塔の俳人格などは,俳句精神の根源を探求した成果であり,昭和20年代の俳壇に活気をもたらした。その後は誓子の主宰誌的性格を強め,今日に至っている。…

※「永田耕衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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