海東歌謡(読み)かいとうかよう

改訂新版 世界大百科事典 「海東歌謡」の意味・わかりやすい解説

海東歌謡 (かいとうかよう)

朝鮮李朝の歌謡集。1763年(英祖39),金寿長撰集。《青丘永言》とともに時調歌辞類をまとめた歌集としては最古のもの。金寿長は歌人であり,晩年ソウルの花開洞に老家斎と称する茅屋を建てて音楽を教授した。この歌集は教本として編集され,高麗末からの有名氏の歌が568首,作者不明の歌315首収録されている。有名氏のは作家別に分類し,簡単な略歴もある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報