コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

時調 シジョ sijo

5件 の用語解説(時調の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

時調
シジョ
sijo

朝鮮の定型短詩。高麗王朝の末頃 (14世紀末) 形式が完成したと推定される。1首が3章から成る定型詩で,基本形は1章が4単位,破格形は4単位以上。1単位はだいたい3~4字で構成される。ただし,第3章の第1単位はほとんど3字で固定され,第2単位は5字以上。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

時調
じちょう

「時調 (シジョ)」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

時調【じちょう】

朝鮮の古典詩歌の形式の一つ。高麗末から李朝時代初期に始まったとみられる。3・4・3・4の音節単位を3個重ねた短歌と呼ばれるものが中心だが,後にはさらに長く続けた〈辞説時調〉も現れた。
→関連項目キーセン(妓生)

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

じちょう【時調】

朝鮮の代表的な歌謡形式。朝鮮語ではシジョsijoという。日本の短歌(和歌)に似た面があり,短歌ともいう。形式は郷歌の形式の一部分を短縮したもので,初章[3・3 3・3],中章[3・3 3・3],終章[3・5~9・4~5]。初章・中章では3・3を3・4ないし4・4などに移動できるが,終章の3は厳守する。郷歌から派生しただけに発生が古く,長い年月にわたって綿々と歌い継がれて今日に及び,現在も韓国では詩壇の一角に確固たる地位を占めている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

時調
じちょう / シジョ

朝鮮固有の定型詩。三章六句体、45字内外で構成される。音律数は三・四調または四・四調が基本となるが、1音節または2音節程度の加減は許される。しかし、終章の初句はかならず3音節に、また第二句は5音節以上と決められている。これを基本形として、第二章(中章)を伸ばした中時調、長時調があるが、終章の形式は守られている。時調の淵源(えんげん)は、新羅(しらぎ)時代の郷歌(きょうか)に求める説もあるが、一般的には高麗(こうらい)末に始まるとされている。朝鮮独特の文芸ジャンルとして、日本の短歌のように今日もなお生き続けている。初めは詩余、長短歌、新翻などとよばれていた。
 時調という名称が使われたのは18世紀ごろで、「時節歌」または「節歌調」、つまり当代の流行歌調という意味であった。したがって時調は、文学ジャンルの名称というよりは音楽の曲調の名称で、それがいつのまにか定型詩の名称に転じた。内容としては懐古歌、忠節歌、恋君歌、逃避棄世歌など多様であるが、花鳥風月や男女の恋愛を歌ったものがとくに多い。「涙にとどむるその袖(そで)を 君うち払い行くなかれ/眼界(まなじ)はるけきかの土手に 日の暮れはつる旅の空/うつろ旅籠(はたご)のともしびを かかげて坐(ざ)せば淋(さび)しきに」(李(り)明漢作、田中明訳)。李朝中期以後『青丘永言』『海東歌謡』『歌曲源流』などの時調集が編纂(へんさん)され絶頂に達した。作者は国王から妓女(ぎじょ)、庶民に至るまで幅が広い。[尹 學 準]
『若松実編・訳『韓国の古時調』(1979・高麗書林) ▽尹學準著『時調――朝鮮の詩心』(1978・創樹社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の時調の言及

【朝鮮音楽】より

…17世紀後半になると唐楽はしだいに郷楽化し,郷楽は発展し変化しながら栄えた。18世紀にいたると,時調や詩文学の繁栄に伴い,歌曲の歌辞(詞),時調と呼ばれる芸術的な声楽が確立し,民衆の中では,パンソリと呼ぶ語り物音楽が発達し,多くのパンソリの名歌手が出現した。一方器楽にも〈散調(さんぢよう)〉という独奏楽器のための楽曲形式がおこり,宮廷音楽も含めて,器楽も声楽も民族音楽の大成期を成した。…

【朝鮮文学】より

…まず詩歌の幕開きは〈楽章〉と呼ばれる歌体で,典型的作品に《竜飛御天歌》《月印千江之曲》がある。郷歌以来の朝鮮固有の歌謡形式を踏襲し短縮した〈時調〉は高麗末に形式が完成するが,李朝の代表的詩歌となった。17世紀末ころまでは学者の即興詩的な色彩が強く,作風も道徳的で観念的であるが,金天沢,金寿長らの平民作家が輩出し,写実的で諧謔的,享楽的になり,形式も短型の〈平時調〉から中・長型の〈オッ時調〉〈辞説時調〉の破格型が生まれた。…

※「時調」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

時調の関連キーワード衛満歌辞歌謡形式カルビ文章赤古里北朝鮮の鉱物資源朝鮮語学会朝鮮語研究会《朝鮮語大辞典》

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

時調の関連情報