狂瀾怒濤(読み)キョウランドトウ

デジタル大辞泉 「狂瀾怒濤」の意味・読み・例文・類語

きょうらん‐どとう〔キヤウランドタウ〕【狂×瀾怒×濤】

怒り狂う荒波。転じて、物事秩序がひどく乱れた状態をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「狂瀾怒濤」の意味・読み・例文・類語

きょうらん‐どとう キャウランドタウ【狂瀾怒濤】

〘名〙 いかり狂ったようにさかまく荒波。転じて、荒れ狂ったように物事の秩序のひどく乱れているさまをたとえていう語。
※明治廿三年後の政治家資格を論す(1884)〈徳富蘇峰〉二「吾人は却て狂瀾怒濤の為めに捲き去られ益国家と遠らんことを恐るる也」

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四字熟語を知る辞典 「狂瀾怒濤」の解説

狂瀾怒濤

いかり狂ったようにさかまく荒波。転じて、荒れ狂ったように物事の秩序のひどく乱れていることのたとえ。

[使用例] 吾等猫輩の機能が狂瀾怒濤に対して適当の抵抗力を生ずるに至る迄は[夏目漱石吾輩は猫である|1905~06]

[使用例] 彼らが狂瀾怒濤をいかに怖れたか、船材きしむ夜を海上で実際にすごした者でなければ、想像できないであろう[小川国夫アフロディテ|1977]

[解説] 「瀾」も「濤」も大きな波という意味で、「狂瀾」も「怒濤」も荒れ狂う波のこと。同じ意味合いの語を重ねて強調した表現

[類語] 疾風怒濤

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