(読み)ウキ

デジタル大辞泉 「盞」の意味・読み・例文・類語

うき【×盞】

さかずき。
「あり衣の三重の子がささがせる瑞玉みづたま(=美シイ)―に」〈・下・歌謡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「盞」の意味・読み・例文・類語

さん【盞】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 小さな杯。さかずき。
      1. [初出の実例]「不流水急、唯恨盞遅来」(出典:懐風藻(751)三月三日曲水宴〈山田三方〉)
      2. [その他の文献]〔劉言史‐王中丞宅夜観舞胡騰詩〕
    2. 天目茶碗のこと。
      1. [初出の実例]「盆に聞香炉一具、食籠、銅瓶、盞、盞台」(出典:南方録(17C後)書院)
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙 杯などの容器で量を数えるのに用いる。また、さかずきに酒をつぐ度数を数えるのに用いる。
    1. [初出の実例]「文慧大師送茶四盞」(出典:参天台五台山記(1072‐73)七)

うき【盞】

  1. 〘 名詞 〙 「さかずき(杯)」の古語。うくは。
    1. [初出の実例]「ありきぬの 三重の子が 捧(ささ)がせる 美豆多麻宇岐(みづたまウキ)に 浮きしあぶら」(出典:古事記(712)下・歌謡)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【杯∥盃】より

…酒を飲むのに用いる器。形状,大きさなどによって,盞(さん),巵(し),觚(こ),爵(しやく),觴(しよう),そのほか多くの字が使われる。これらのうちには〈角〉のつく字が多く,古く獣角の杯が用いられたことが知られる(角杯リュトン)。…

※「盞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android