精選版 日本国語大辞典 「私等」の意味・読み・例文・類語 わし‐ら【私等】 〘代名〙 (「ら」は接尾語)① 自称。わたくし。謙遜の気持でいう。※浄瑠璃・信濃源氏木曾物語(1698頃)一「わしらがやうなかずならぬ、うき身は山をゐぐさりに」② 自称。私たち。※浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)四「わしら女夫(めおと)が〈略〉ひぞういたしたやしなひ娘を」 わっち‐ら【私等】 〘代名〙 自称。「わっち」の複数。また、単数にも用いる。※咄本・さとすゞめ(1777)麻疹「うら店のかかあ、となりへ行き、おまへでははしかで御心づかい。わっちらは子はなし。はしかも此まへ、わづらふてしまいやんした」 わたい‐ら【私等】 〘代名〙 自称。「わたい(私)」の複数。単数にも用いる。わたしら。主に、江戸の芸娼妓が用いた。※洒落本・仕懸文庫(1791)「わたいらもいきてへよ」 わたし‐ら【私等】 〘代名〙 自称。「わたし(私)」の複数。また、単数にも用いる。※咄本・当世はなしの本(1684‐88)「わたしらもいつかさて、せがれに世をわたして」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報