端端(読み)ハシバシ

デジタル大辞泉 「端端」の意味・読み・例文・類語

はし‐ばし【端端】

あちこちの部分。また、ちょっとした部分。「言葉端端に悪意を感じる」
あちらこちらの場所末端の方の場所。
「いまだ京大坂にも―は知らずして」〈浮・胸算用・五〉

はつ‐はつ【端】

[副]ちらっと。かすか。
「―に人を相見ていかにあらむいづれの日にかまたよそに見む」〈・七〇一〉

つま‐づま【端】

物事はしばし。すみずみ。
「―合はせて語る虚言そらごとは恐しき事なり」〈徒然・七三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「端端」の意味・読み・例文・類語

はし‐ばし【端端】

〘名〙 (「はしはし」とも)
① 物事のあちこちの端。あちらこちらの部分。また、ちょっとした部分。はし。
源氏(1001‐14頃)椎本「又思さるらむはしはしをもあきらめ聞こえまほしくなむ」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一八「人は極端(ハシバシ)だに粧ひ飾らば」
② あちらこちらの場所。また、末端の方の場所。場末
※為忠集(鎌倉中か)「よこ雲のわかるる空に子規声をつれゆく山のはしはし」
③ とるに足りない存在でありながらも、同じ類に含まれるもの。はしくれ。
※金葉二度本(1124‐25)恋下「数ならぬ身をうぢ河のはしばしといはれながらも恋ひわたるかな〈源雅光〉」

つま‐づま【端端】

〘名〙 ある物事の一部分一部分。物事のはしばし。
蜻蛉(974頃)下「夕されのねやのつまづまながむればてづからのみぞ蜘蛛もかきける」

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普及版 字通 「端端」の読み・字形・画数・意味

【端端】たんたん

整う。

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