胡麻胴乱(読み)ゴマドウラン

デジタル大辞泉 「胡麻胴乱」の意味・読み・例文・類語

ごま‐どうらん【×胡麻胴乱】

江戸で文化文政期(1804~1830)に流行した菓子小麦粉ゴマをまぜて水でこね、焼き膨らませたもの。中が胴乱のように空洞になっていた。
外見はよいが内容のない人をあざけっていった言葉。見かけ倒し。
「底なしといった男より、十段も低い―めが」〈滑・阿多福仮面〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「胡麻胴乱」の意味・読み・例文・類語

ごま‐どうらん【胡麻胴乱】

〘名〙
① 小麦粉にゴマの種子をまぜて焼きふくらませた菓子。中が空胴になっている。江戸時代、文化・文政(一八〇四‐一八三〇)頃、江戸にあったという。〔随筆松屋筆記(1818‐45頃)〕
② 外見だけよくて、内容のともなわない人をあざけっていう語。みかけだおし。
滑稽本・当世阿多福仮面(1780)「底なしといった男より、十段もひくい、こまどうらんめがむしゃうにうぬぼれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android