臨時客(読み)リンジキャク

デジタル大辞泉 「臨時客」の意味・読み・例文・類語

りんじ‐きゃく【臨時客】

不意に来た客。
大饗だいきょうのように公式行事ではないところからいう》平安時代年頭摂政関白大臣家で大臣以下の貴族を招いて催した宴会臨時の客。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「臨時客」の意味・読み・例文・類語

りんじ‐きゃく【臨時客】

〘名〙
不時に来た客。
② 平安時代、正月の始めに、摂政・関白・大臣の家で大臣以下公卿を招いて供応すること。大饗(だいきょう)のような定まった公事でないところからいう。臨時の客。《季・新年》
九暦‐九暦抄・天徳四年(960)正月二日「左大臣臨時客事」
源氏(1001‐14頃)初音「今日は臨時客の事にまぎらはしてぞおもかくし給」

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