不時(読み)フジ

デジタル大辞泉 「不時」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じ【不時】

[名・形動]予定外の時であること。思いがけない時であること。また、そのさま。「不時の災厄に備える」
「新鮮な風が―に吹き込んで来たような」〈寅彦・蓄音機〉
[類語]臨時・随時・不定期・折に触れて・当座・時には・時として・往往・たまたま・たまさか・時時ときどき・時折・折折・時たま・間間・折節・散発・間欠・周期的・とかく・時に・偶たま・ややもすれば・ともすると・得てして・なにかにつけ・何かと言えば・もし・仮に・たとえ・もしか・よしんば・たとい・よしや・もしも・万一・万一ばんいち・万が一・万万一・もしや・もしかしたら・もしかすると・ひょっとすると・ひょっとしたら・ひょっとして・あるいは・もしかして・どうかすると・下手すると・一つ間違えば・ことによると・あわよくば・まかり間違う・よもや・まさか・万万ばんばん・夢か現うつつか・図らずも・はしなく・はしなくも・思いがけず・思いも寄らない・思いのほか・心外・突然・唐突・案に相違する・意表を突く・意表・予想外・意想外・ゆくりなく・まぐれ・ひょんな・ひょっと・ゆくりなし・我にもなく・期せずして・悪くすると・事と次第による・事によると・もしくは・はたまた・ないし・偶然・かも知れない・思わず・思わず知らず・我知らず・知らず知らず・折もあろうに・折悪しく・慮外・存外・望外・頻繁・有りがち・ややもすると・うかうか・うっかり・寄り寄り・ちょいちょい・ちょくちょく・ふとした・重重・重ねて・重ね重ね・再三・再再・しばしば・思いがけない・たびたび・度度どど・返す返す・しきり・二度あることは三度ある・時ならず

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精選版 日本国語大辞典 「不時」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じ【不時】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① ( 形動 ) 予定以外の時季・時刻であること。思いがけない時であること。また、そのさま。臨時。
    1. [初出の実例]「御たるしんしゃうすへきに、ふしなるやとにてとて、をりかみもちてまいらるる」(出典:御湯殿上日記‐文明一〇年(1478)九月二日)
    2. [その他の文献]〔詩経‐大雅・文王〕
  3. ② ( 形動 ) 予想もしていなかった災難などに突然みまわれるさま。また、その災難など。凶事。
    1. [初出の実例]「今度のやうな悪事災難、不時(フジ)な目に遭ふまい為」(出典:浄瑠璃・甲賀三郎窟物語(1735)二)
  4. ③ その時期でないもの。季節はずれのもの。〔漢書‐循吏伝・召信臣〕
  5. ④ 人為によって発生する米相場の高下。転じて、相場に関すること。
    1. [初出の実例]「きのふの雨で立がねがのびたのと、色々の不時(フジ)いふもをかし」(出典:洒落本・浪花花街今今八卦(1784))
  6. ⑤ 「ふじ(不時)の茶の湯」の略。
    1. [初出の実例]「十月五日 夕 不時」(出典:南方録(17C後)会)

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普及版 字通 「不時」の読み・字形・画数・意味

【不時】ふじ

時ならぬ。時期はずれ。〔論語、郷党〕時ならざればらはず。(さ)くこと正しからざればらはず。其のを得ざればらはず。

字通「不」の項目を見る。

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世界大百科事典(旧版)内の不時の言及

【茶事】より

…今日ではほとんど行われない。(6)不時 臨時の会,予約されていない,という場合と,食事の時刻をはずすという2通りの解釈がある。(7)口切 11月にその年の新茶を詰めてある茶壺の封を切って,その場で石臼でひいて供する。…

※「不時」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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