草戸千軒町(くさどせんげんちょう)遺跡(読み)くさどせんげんちょういせき

知恵蔵 の解説

草戸千軒町(くさどせんげんちょう)遺跡

広島県福山市の芦田川川底から、1961年以来の調査で見つかった平安、室町時代などの中世遺跡。芦田川の6haの中州から一辺100mもある屋敷や短冊状の町屋などの遺構と、中国青磁などの輸入陶磁器、1万6000枚余の銅銭、鍛冶道具、漆器などの生活道具が出土し、門前町か国際的な港町との見解がある。中世遺跡の先駆的な調査で、遺物などは県立歴史博物館内に復元遺構と共に展示しているが、遺構自体は河川改修で大半が失われた。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android