蒼頭(読み)ソウトウ

デジタル大辞泉 「蒼頭」の意味・読み・例文・類語

そう‐とう〔サウ‐〕【×蒼頭】

《昔、中国兵卒は青い頭巾ずきんをかぶったところから》兵卒。雑兵ぞうひょう
しもべ下男

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精選版 日本国語大辞典 「蒼頭」の意味・読み・例文・類語

そう‐とう サウ‥【蒼頭】

〘名〙
① (昔、中国で、兵卒が青色頭巾をかぶったところから) 兵卒。雑兵足軽
太平記(14C後)六「楚の陳勝が、蒼頭(サウトウ)にして大沢に起こりしに異ならず」 〔戦国策‐魏策・襄王〕
② しもべ。召使い。下男。奴僕
本朝文粋(1060頃)八・泉伝万歳声詩序〈大江以言〉「漢家襲封之後、慙蒼頭於黄山之雲」 〔漢書‐鮑宣伝〕

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普及版 字通 「蒼頭」の読み・字形・画数・意味

【蒼頭】そう(さう)とう

青頭巾の兵士。〔戦国策、魏一〕今竊(ひそ)かに聞く、大王の卒、武力二十餘頭二十、奮二十、厮徒(しと)十、車六百乘、騎五千匹ありと。~越王勾踐(こうせん)~にぐることし。

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