赤紐(読み)アカヒモ

デジタル大辞泉 「赤紐」の意味・読み・例文・類語

あか‐ひも【赤×紐】

赤い色のひも。
大嘗祭だいじょうさいなどの神事のとき、小忌衣おみごろも右肩につけて前後に垂れ下げた赤色のひも。古くは赤1色、のちには蝶や鳥を描いた赤色と黒色のひも。
舞人青摺あおず小忌衣左肩につけたひも。

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精選版 日本国語大辞典 「赤紐」の意味・読み・例文・類語

あか‐ひも【赤紐】

〘名〙
① 赤色のひも一般をいう。
途上(1932)〈嘉村礒多〉「赤紐で白い腮をくくって葦の編笠を深目にかぶった雪子の」
大嘗祭などの時、小忌(おみごろも)の右肩につけて前後に垂れ下げた紅色のひも。濃紫色と赤色の二条に、鳥や蝶を描いたひもを用いる。たれひも。
※枕(10C終)八九「あかひもの色にはあらぬを、領巾(ひれ)裙帯(くたい)などして」
③ 舞人が青摺(あおずり)の小忌衣(おみごろも)の左の肩につけたひも。ひもの色、付け様は②に同じ。
讚岐典侍(1108頃)下「小忌(をみ)のすがたにて、あかひもかけ」

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