日本古代以来の祭服の一種。小忌とは不浄を忌み嫌う、すなわち清浄という意味で、大嘗会(だいじょうえ)や新嘗祭(にいなめさい)などの宮中の神事に、小忌人(おみびと)とよばれる祭官や、舞姫が着用する上着。束帯(そくたい)の袍(ほう)の上、または女房装束の唐衣(からぎぬ)の上に着装する白の麻布製で、身頃(みごろ)には春草、梅、柳、鳥、領(えり)に蝶(ちょう)、鳥などを山藍摺(やまあいずり)(青摺)で表す。右の肩に、赤紐(あかひも)という赤、黒二筋の組紐をつけて垂らす。舞楽の「東遊(あずまあそび)」を神社の庭上で奉奏するときに、舞人や歌方が着用する小忌衣は袍の形で、前者が桐竹(きりたけ)文、後者が棕梠(しゅろ)文を山藍摺で表し、赤紐は左肩につけられている。
[高田倭男]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...